サイタマ
ONE先生の漫画「ワンパンマン」の主人公
趣味でヒーロー(怪人退治)を行っているが
どんな怪人も一撃で葬ってしまう力を持ち
それが故に虚無感を感じてしまっている。
そんな彼は、かつてフサであった。
怪人に襲われる子供を助けている最中
ヒーローになりたかったことを思い出し
一心不乱に夢に向かって切磋琢磨した結果
圧倒的な力を身につけ
就活活動中無職からヒーロー
への大転身を行う。
そして、いつの間にかハゲていたという。
本人は自身から感情(や髪)が無くなったことを
「力と引き替えに人として大事な物を失ってしまったのかもしれない」
と評しているが
それは代償などではなく、証とも言えるものである。
雑念を振り払い、努力を重ねた芯の強い人の証なのである。
作中では、世間一般の俗物からは評価をされないが
その力をひけらかさない、驕らない、己を飾らない姿勢に
時間が経つにつれ
良心的実力者から共感を得ていき
No1美女のフブキから好かれるようになっていく。
ハゲることは失うということではなく
無駄なものを捨て、
本当に大切なものを得ることができる
ということを語っているのである。
まさに、
これからのハゲを予兆するような
ヒーロー物語ではないだろうか?